以前、このような比較記事を書きました。
この時は自分なりに比較検討してSONY FDR-X3000の購入を決断しましたが、私たち夫婦の撮影スタイルにはマッチしませんでした。
旅行先では色々と失敗。(設定をきちんと確認しなかった自分に落ち度はあります)
そんな中、GoPro HERO7が発売されたのをきっかけに買い替えを決断しました。
既にGoProでの撮影を楽しんでいますが、買い替えをして損は無かったと思います。
両機種を使ってみた感想、機能面の違いや付属アプリケーションなどを解説します。
なぜ買い替えを決断したのか
X3000の購入動機は旅行先で気軽に動画を撮りたいからでした。
今回の旅行では、2人でX3000を使って動画撮影をしました。
この使い方が私たち夫婦の撮影スタイルにマッチしなかったのです。
では、なにがマッチしなかったのでしょうか。
モニターが本体に無い
一番大きな買い替え要因は、モニターが本体に無いため、何が撮れているか分からないからです。
当然、筆者はそれを認識した上で購入しましたが、動画撮影に慣れていない妻は非常に困ってしまいました。
撮影状況を把握するためにライブビューモニター付きを購入しましたが、それでも不満点がいくつか出てきました。
- いざという時に繋がらない。
- 繋がっても、本体とは別なので見づらい。
- 若干のタイムラグ(遅延)が発生する
旅行など歩きながらの撮影に慣れていない方は、ライブビューモニターとシューティンググリップが必須だと思います。
横揺れがひどい
撮影した動画を見てビックリしたのが、映像の横揺れです。
旅行の動画撮影が主でしたので、歩きながらの撮影が多く、どうしても機材は揺れてしまいます。
空間光学ブレ補正の恩恵を受け縦揺れは軽減されますが、横揺れがひどい動画もありました。
見ていると酔ってしまいそうです。
歩いているときの人間のブレが影響していると思いますが、この現象を回避するにはスタビライザーを使うしか手段はなさそうでした。
どこを撮っているかわからない
モニターが無いこと重複しますが、ライブビューモニターを使わないと本当にどこを撮っているかわからないです。
筆者はなんとなくの感覚で撮影していましたが、妻が撮影すると、彼女の癖で他に集中するとカメラがどんどん上を向いてしまいます。。。(笑)
ライブビューモニターを使えば何を撮っているか分かるのでこの問題は回避できると思いますが、一度本体の電源を切断すると、再度ペアリングして繋げるまでに時間がかかります。
結局、手間がかかるためライブビューモニターを使わなくなってしまい、何もわからない状態で撮っていました。
設定が分かりにくい
今回の旅行は若干の車移動があったため、タイムラプスを撮影しようと設定を変えたり、通常の動画撮影に戻したりと、撮影方法を変える場面が何回かありましたが、液晶画面が小さくて現時点の設定内容を把握しにくいことが非常に不便でした。
時には、撮影モードをタイムラプスに変更したことを忘れたままずっと使っていた、なんてこともありました。
もちろん自分たちの不注意なので使い方が悪いのですが、GoProでは電源を入れたときの撮影モードの初期設定(タイムラプス、動画、写真)をあらかじめ設定できるので間違いを防ぐことができます。
以上が買い替えを決断したポイントです。
撮影技術が未熟であるが故に使いこなせなかったというのが本当のところかもしれませんが、初心者でも簡単に手軽に使えるというのがGoProのメリットかもしれません。
GoProを使ってみて
筆者は今回、GoPro HERO7 Blackを購入しました。
ラインナップされているGoPro HERO7シリーズの中では一番高性能な機種です。
先日、妻の実家に行く際にGoProを使った撮影をしてみたので、実際に使ってみた率直な感想をお伝えします。
やはりモニターは便利
決して大きくはないGoProのモニターですが、撮影している内容をモニターで確認できることは最大のメリットです。
モニターはタッチパネル式で、撮影モードの切り替えや設定画面などはスマホ感覚で操作ができます。
X3000と比較しても操作性は格段に良いです。
X3000で一番困った(やらかした)ことは、今の撮影モードや設定がどうなっているかが瞬時に把握できないことでした。
動画撮影のつもりがタイムラプスで撮影していた、なんてことが数回ありました。。。
GoProはモニターに情報が表示されているので、設定ミスを回避することが容易になると思います。
画質、音質も悪くない
これは個人の好みが大きいですが、今回購入したGoPro HERO7は録音される音質も問題ないように思われます。
前回、X3000を購入した理由のひとつは音質でした。
当時のGoPro HERO6は音質はいまいちで、外部マイクか音声別撮りが必要と判断したからです。
実際にX3000とGopro HERO7の音質を比較すると、両機とも全く違う音質ですが、GoProでも旅動画としては耐えられる範囲かと思います。
画質、音質の比較動画を作りましたので、参考程度にご覧ください。
タイムラプスの撮影が圧倒的に楽
タイムラプスとは、静止画(写真)を数秒おきに撮影し、パラパラ漫画のようにして動画風に仕上げたものです。
通常の動画ファイルと違い、撮影したデータは専用のアプリで取り出す必要があります。
ここまでは、X3000とGoProともに仕様は同一ですが、タイムラプスを取り出す方法に大きな差があります。
X3000
X3000で撮ったタイムラプスは、大量の静止画が生成されます。
タイムラプスモードで撮影された大量の静止画を、SONY専用のアプリを使ってタイムラプスを作ります。
自分で静止画を選択しなければならず、正直手間なところです。
GoPro
GoProで撮ったタイムラプスは、動画ファイルとして生成されます。
タイムラプスモードで撮影されたデータを、GoPro専用のアプリを使って取り出すだけです。
手ブレ補正が逆効果!?
Gopro HERO7から搭載されたHyperSmooth (ハイパースムーズ) を使った運転中の車窓を撮影しました。
HyperSmooth は、HERO7 Black で導入された強力な電子式画像安定化機能 (EIS - Electornic Image Stabilization) です。GP1 チップと 2 GB のメモリー強化に加え、ジンバルのような安定化機能でよりスムーズなビデオ撮影が可能になります。
HyperSmooth (ハイパースムーズ) とは
※ 雑談が入っているため、音声は削除させていただきました。
専用マウントしか使えず、汎用性が低い
いい事ずくめのGoProですが、残念なところもあります。
一般的な三脚などが、通常では使えません。
基本的には、GoPro専用のマウントを購入する必要があります。
GoPro純正品マウントはそれなりのお値段がしますが、サードパーティー製品だと安価な商品もあります。
X3000よりマウントの種類も豊富で、色々な撮影ができるのは魅力的なポイントです。
購入したマウントなどを紹介します
とにかく種類が豊富がGoPro専用マウントですが、筆者が購入したマウント類を紹介します。
Shorty
GoPro純正の携帯用ミニ延長ポール + 三脚です。
筆者がよく行くテーマパークでは大きい三脚や自撮り棒の使用を禁止しているので、手持ちで使えるこのサイズがとても便利です。
光学手ブレ補正もしっかりしているので、安定した動画を撮影することができます。
サクションカップ
こちらもGoPro純正の、車などに取り付けられる大きな吸盤が付いたマウントです。
公式HPより時速240km/hで検証済みとのことですが、落下が怖くて外付けはできていません。
筆者は車内からフロントガラスに取り付けしました。
吸盤式なので取り外しがいつでもできます。
GoPro ネックハウジングマウント
こちらはGoPro純正品ではありませんが、首からぶらさげることができるネックハウジングマウントです。
首からぶら下げるだけで撮影可能なので両手があきます。
筆者は旅行を主に撮影していきたいので、撮影に専念することがなく旅行も楽しめるのではないかと期待しています。
スポーツカメラアクセサリー
GoProをマウントに取り付けるためのフレームアクセサリーです。
純正のフレームアクセサリーは、取り付けた状態でUSBケーブルを挿すことができませんので、このアクセサリーを購入しました。
まとめ
結局、X3000を1か月ちょっとで手放してしまった筆者ですが、X3000の色味や音は妻も気に入っています。
SONY好きの筆者としては、SONYさんが次機種のアクションカムを発表してくれることを強く期待しております。
…が、GoPro HERO7の完成度が高すぎて非常に満足しています。
ジンバルが欲しくなってきました。